当社は、革の鞄・リュック・袋物・ケースなど幅広く製造する事業所です。サンプルの型紙製作から、小ロット・生産までお客様のご要望に日々対応しております。
これまでの実績から素材開発にも取り組んでおります。
私たちが紙布帆布の開発に取り組むきっかけとなったのは
紙布作家・桜井貞子さんのと出会いでした。
日本古来より紙布は和紙ともに長い歴史があり、エコで高付加価値である素材でありながら存在を知られることがありませんでした。自然由来からなる消臭・抗菌・耐久性・紙でありながら洗濯も可能といった特徴があります。
桜井さんは白石紙布の自然が生み出す優美さに感動し、産地である宮城県でも廃れつつあった紙布の製作技術をご主人と二人三脚で現代に復元させてきたのです。
しかし、伝統的な手法による製作技術は、復元への道のりには大変な手間と、長い時間のかかる挑戦でした。
40年間に渡り人生をかけた活動をつづけた桜井先生と出会い、影響を受けた私たちは、より多くの方に広めていきたい。
そんな思いから、伝統工芸「紙布」を現代の使用目的に見合った進化した「紙布帆布」の素材開発と、近年問題視されている、環境についても十分に配慮した紙布の商品化への開発に取り組むことといたしました。
鞄の基礎として必要な「堅牢度」「引張強度」「引き裂き強度」これらの担保と、ショルダー箇所に使用するために必要なテープ(ベルト)の更なる新開発への取り組み。
失敗や前進を繰り返したのち桜井貞子さん監修のもと2016年
鞄職人が考える環境にやさしい
バッグとして
「Sifuあだちや」の
紙布帆布商品が誕生いたしました。